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『神様のいない、この汚れた世界で』酷い悲劇ではあるが、読んでもらいたい。

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【小説を読もう】
神様のいない、この汚れた世界で

生体コンピュータを発明した優れた技術者の悲劇を描くSF中編。
あらすじとタグに記載があるとおり、悲劇でかつ、「酷い」内容が含まれているため、相応の覚悟が読むのに必要。
実際、状況は転げ落ちるように悪化していき、じわじわと気分が滅入ってくる。

しかし、間違いなく読ませる小説だった。酷い過程が描かれるからこそ、物語の終着点を、見届けたくなる。

作中で描写される人の「悪意」は、吐き気をもよおすほどに下劣であり、愚劣である。
個人的には、この小説で主人公が陥る状況は、現実で起こり得ることだとは思いたくない。自分は人の「善意」と「良心」を信じたい。だが、STAP細胞の報道姿勢を考えるに、決して絵空事ではないのだろう。

この小説はそういった方々を批判するだけの小説ではなく、未知な技術に対する人の「利己主義」「恐怖心」「悪意」を描いた小説だと思うが、もし目にとまるようなことがあったら、戒めとしてほしいものだ。

話数は少ないが、文章量は十分で、非常に読み応えがあった。
万人オススメという小説ではないが、多くの人に読んでもらいたいなぁと思わずにいられない小説だった。

■関連:
Wikipedia – ジョン・フォン・ノイマン
(主人公の例えに挙げられた人物のWiki)
『朱き帝國』 ソ連赤軍に対して、畏怖の念を抱かされた。
『火刑戦旗を掲げよ!』本格戦記。炎に焼かれるかのように読むことに没頭した。
『星をひとつ貰っちゃったので、なんとかやってみる』 約束されたご都合主義で、進む物語。
『彼と彼女と異次元バッグ』 不思議なバッグを介した異世界交流

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